雑記 

痛快娯楽劇と経済小説の間――ドラマ『半沢直樹』と原作について

ほぼ3ヶ月ほどブログを休んだわけだが、まあ、ゆるゆると復活していこうと思うので、よろしくお願いいたしたく。先日、とあることを検索しようとして「は」と入力したら、それだけでgoogle先生が検索候補として「半沢直樹」という単語を挙げてきた。 まあ、…

 作品の背後にあるものを感じてみる ― 伊藤計劃著『虐殺器官』について

その手の話に興味関心のある方からは今頃何をいっているのか? といわれるかもしれないが、最近読んだ伊藤計劃の『虐殺器官』が面白かった。虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 5…

“万歳”にみる“伝統”の虚構性と変容について ― 『ミカドの肖像』(猪瀬直樹著)をてがかりに

万歳三唱という習慣があって、たとえば現代では政治家の人なんかがお好きで、衆議院の解散が宣言されたときとか、当選したときなんかによくやっている。ニュースなんかを見ていると、たとえば韓国なんかでも「万歳(マンセー)」を叫んでたりするわけで、な…

電子書籍について考えていたら、中島敦を思い出した

このところ、電子書籍についての話題に関心をもって、色々とネットで記事を読んだりしている。その昔、仕事で写真を撮ったあと、時間に間に合わせるためにフィルムをバイク便に載せて現像に出したことなど「おじさんの昔話」になり、レコードやカセットテー…